需給動向 海外

主要畜産国の需給




資料:USDA(http://www.fas.usda.gov/livestock_arc.asp
注:2010年データを元に作成、数量は枝肉換算ベース
  

 2010年の世界の牛肉生産量は、6487万トン(枝肉換算ベースFAO Food Outlook、2010年6月)となっている。主要生産国(国別デ ータは米国農務省)は、米国(1189万トン)、EU(790万トン)などの先進国のほかに、ブラジル(894万トン)、中国(576万トン)、アル ゼンチン(338万トン)、インド(275万トン)といった新興国である。牛肉消費量は、世界最大の消費国、輸入国である米国のほか、 BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)などが増加しており、米国とBRICsで全世界の消費量の5割を占めている。また、牛肉輸出量 の地域別では、最大の輸出国であるブラジル(160万トン)をはじめ、米国および日本への輸出割合が高い豪州(136万トン)やニュー ジーランド(51万トン)のオセアニア地域で高いシェアとなっており、この3カ国で全輸出量の約5割を占めている。



資料:USDA(http://www.fas.usda.gov/livestock_arc.asp
注:2010年データを元に作成、数量は枝肉換算ベース
  

 2010年の世界の豚肉生産量は、1億814万トン(枝肉換算ベースFAO Food Outlook、2010年6月)となっている。主要生産国(国別 データは米国農務省)は中国で、4883万トンであり、これにEU27カ国(2216万トン)や米国(1044万トン)などの先進国が続くがこれ らの国々は、生産量に占める輸出量の割合が高い。BRICsでは経済成長に伴いブラジル(313万トン)、ロシア(221万トン)の生産量も徐々 に増加している。中国以外のアジア地域では、ベトナム(185万トン)やフィリピン(124万トン)などの生産量、消費量が多い。日本は、 生産量が131万トンであるが、消費量のおよそ半分の114万トンを輸入しており、世界全体の輸入量の2割を占める最大の豚肉輸入国である。




資料:USDA(http://www.fas.usda.gov/livestock_arc.asp
注:2010年データを元に作成、数量は可食処理ベース(骨付き)
  

 2010年の世界の鶏肉生産量は、9482万トン(骨付き換算ベースFAO Food Outlook、2010年6月)である。日本国内では業務用需 要の伸びなどから、中国を中心に輸入は増加傾向で推移してきたが、鳥インフルエンザの発生により16年1月以降、中国、タイからの輸入 禁止又は停止となり大幅に減少、それに代わって南米のブラジル産鶏肉が輸入量を増加させた。世界の最大生産国(国別データは米国農務省) は、米国の1594万トン、中国の1210万トン、ブラジルの1102万トンとなっている。日本の鶏肉生産量は128万トンであり、消費量に占め る輸入量はおよそ3割強である。世界全体ではロシアに次ぐ第2位の鶏肉輸入国であり、その9割以上をブラジルに依存している。




資料:USDA(http://www.fas.usda.gov/dairy_arc.asp
注:2009年データを元に作成、生乳生産量には水牛乳を含む
  

 2010年の世界の生乳生産量(水牛乳を含む)は7億1190万トンと見込まれている(FAO Food Outlook, 2010年6月)。主要生産国(地 域)は、EU27カ国(1億3772万トン)、インド(1億920万トン)、米国(8587万トン)などであるが、インドは水牛乳が生乳生産量の6 割を占める。2010年の貿易量(輸出量・生乳換算)は4270万トンと見込まれ、その貿易率は6.0%と穀物や砂糖、牛肉、家きん肉などに比 べて極端に低く、主要農畜産物中最低である。主要輸出国(地域)は、ニュージーランド、EU27カ国、米国、オーストラリアなどである。


  
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