需給動向 海外

◆豪 州◆

回復基調の国際乳製品市況を反映して各社、生産者乳価を引き上げ


◇絵でみる需給動向◇


生乳減産により乳製品生産量も減少

 デイリーオーストラリア(DA)によると、2009/10年度第1四半期(7〜9月)の生乳生産量は、前年同期比3.9%減の225万1千キロリットルとやや減少した。豪州国内の乳飲料の消費は順調に推移しており、その結果、加工用に向けられる生乳量は減少し、主な乳製品生産量は減少している。品目別に見ると、バターは同11.0%減の17,813トン、脱脂粉乳は同5.2%減の51,331トン、全粉乳は同18.8%減の30,695トン、チーズは同2.8%減の75,281トンとなった。

主要乳製品輸出量は、全粉乳を除き増加

 2009/10年度第1四半期(7〜9月)の主要乳製品輸出量は、全粉乳が前年同期比5.2%減の28,423トンとやや減少したものの、バターが同50.4%増の12,598トン、脱脂粉乳が同38.9%増の35,268トン、チーズが同33.2%増の40,057トンと大幅に増加した。一方、乳製品総輸出額は、契約時の価格が昨年の世界金融危機の影響下にあった国際相場を反映した水準であるため、前年同期比で12.8%減となった。国際乳製品市場は現在、需要、価格とも回復傾向にあるといった明るい兆しがある。ある乳業メーカーは、「収益性が改善される時期は、低い水準で結んだ契約が終了し、今後、国際市場において強い需要が継続すると仮定した場合、2010/11年度以降ではないか。」とみている。

表2 2009/10年度(7〜9月)の 乳製品生産量および輸出量

国際乳製品市況を反映して各社、生産者乳価を引き上げ

 7月に提示された初期生産者乳価は、国際乳製品価格の下落を反映して、1リットル当たり26.0〜34.5豪セント(21〜28円:1豪ドル=81円)と、前年度に比べ低い水準であったが、回復基調の国際乳製品市況を反映し、乳業メーカー各社は10月以降、1リットル当たり1.65〜2.75豪セント(1〜2円)の生産者乳価の引き上げを発表している。また、ある乳業メーカーは、2010年1月1日〜6月30日の間に集荷される生乳に対し、乳たんぱく質ベースで1キログラム当たり50豪セント(4円)、乳脂肪ベースで同20豪セント(1円)を上乗せした乳価を支払うとしている。


元のページに戻る