需給動向 国内 |
輸入増加するも輸入品在庫量は減少 |
平成22年4月末の推定期末在庫量(機構調べ)については、輸入品が前月より3.4千トン減少し79千トン(前年同月比32.4%減)、国産品が同1.2千トン増加して28千トン(同13.0%減)、合計では107千トン(同28.2%減)となり、過去最高となった20年11月の180千トンのおよそ6割まで減少した。特に輸入品は80千トン台を切り、品薄感を心配する声も聞かれるほどである。 こうした中、財務省「貿易統計」によると、4月の鶏肉輸入量はおよそ40千トン、前年同月比61.3%増と大幅に上回った。これは20年10月の49千トンに次ぐ輸入量であり、伸び率は3カ月連続で2ケタ台を記録した(図3)。 増加した要因は、5月のGW需要にあわせた積み出しや通関が挙げられる。国内業者は夏場の需要に向けさらに輸入したい意向を持っているものの、ブラジルのオファー価格は依然高値で推移している(参考資料67頁)。 また、鶏肉調製品についても同26.6%増の34千トンと大幅に増加し、こちらも3カ月連続で前年同月を上回った。特に生産体制が整いつつある中国からの輸入量の増加が著しく、4月は16千トン(同59.7%増)となった。
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