海外トピックス


形態別搾乳施設の利用状況(ニュージーランド)


規模拡大が進み、飼養頭数1,000頭以上の酪農家戸数は368戸に(2008年12月:シェア3%)

 ニュージーランド家畜改良公社(LIC)によると2008/09年度(6〜5月)の酪農家戸数は、2004/05年度に比べ5.3%減の11,618戸とやや減少した。一方、搾乳牛飼養頭数は、同10%増加しており1戸当たり飼養頭数は同16.2%増の366頭と酪農家の大規模化が進んでいる。飼養頭数規模別酪農家戸数の推移を見ると、飼養頭数349頭以下は、同17.7%減の7,086戸となる一方、500頭以上は、同40.4%増の2,475戸と大幅に増加した。これを反映し、規模別酪農家戸数のシェアは、349頭以下が61%(同12ポイント減)、500頭以上が21%(同7ポイント増)と大規模層の割合が増加していることが分かる。

 飼養規模は酪農家が搾乳施設を選定する際の大きな要因となっており、飼養頭数500頭以上の大規模酪農家はロタリー式、349頭以下の小〜中規模酪農家はヘリングボーン式を採用する傾向にある。

飼養頭数規模別酪農家戸数などの推移
資料:LIC / Dairy NZ

規模拡大に伴いロタリー式の割合が増加の見込み

 下表は、搾乳施設別の特徴をまとめたものである。小〜中規模(349頭以下)の酪農家は、資本(初期設備費用)や維持管理コストが比較的安価であること、飼養規模拡大が容易であることなどを考慮に入れると、へリングボーン式による搾乳を続けていくとみられる。一方、近年は飼養頭数700頭以上の新規酪農参入者数が増加しており、そのほとんどがロタリー式を採用している。そのため、新たに導入される施設の75%はロタリー式となっている。2004/05年度のロタリー式を採用する酪農家の割合は、飼養頭数500頭以上の酪農家戸数(シェア)が14%を占めることを反映し、全酪農家の18%程度であるが、2014/15年度には、全酪農家の4割程度は飼養頭数500頭以上の規模となり、規模拡大に伴いロタリー式が45%を占めるまで普及するとの見方もある。

 なお、ロボティックミルキング方式は、2001年のDairy NZ(民間研究機関)による試験的導入以降、2008年には2戸が商業ベースで採用、また、2010/11年度には3戸が導入を予定している。ロボティックミルキングの普及については、自動搾乳機自体の改良、初期導入酪農家の状況、Dairy NZなどの姿勢によるが、小規模酪農家は、労働費の削減により収益性の増大を見込むことができ、また1頭あたりの搾乳量の増加も可能なロボティックミルキングに投資する可能性はある。

自動搾乳機により搾乳される乳牛(写真:Dairy NZ)
推定1台300,000NZドル(2370万円:1NZドル=79円)
各搾乳施設(様式)の概要

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