需給動向 国内 |
21年度の鶏肉輸入量は減少、在庫は大幅減も、鶏肉調製品は前年度上回る |
財務省「貿易統計」によると、22年3月の鶏肉輸入量は31千トン(前年同月比34.4%増)と2カ月連続で前年同月を上回る30千トン台の輸入量になった。21年度合計は、年度前半の大幅な輸入量の減少により、前年度を18.3%下回る343千トンとなった。 また、3月末の推定期末在庫量(機構調べ)については、輸入品が82千トン(同31.9%減)、国産品が27千トン(同18.0%減)、合計では110千トン(同28.9%減)となり、過去最高となった20年11月の180千トンのおよそ6割まで減少した(図3)。 しかし、鶏肉輸入については、ブラジルからの船積み状況を踏まえると、今後も増加すると見込まれている(参考資料67頁のブラジル対日輸出量より)。 また、唐揚げなどの鶏肉調製品については、3月は22千トン(同9.5%増)と、2カ月連続で前年同月を上回って推移し、年度合計も313千トン(同0.8%増)と3年ぶりに増加となった。特に中国からの輸入量が回復しつつあり、年度合計で140千トン(同14.6%増)とかなり大きく増加した。これは国内における外食・中食において安価な鶏肉調製品への需要が回復の兆しにあることと、中国国内の生産体制における管理などが整備されてきたためと思われ、今後は中国からの鶏肉調製品も含めた輸入動向に注目したい。
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