需給動向 国内 |
22年度の鶏肉生産動向見通しを公表 |
農林水産省は3月26日、「全国ブロイラー需給連絡会議」において、22年度の国内の鶏肉生産(羽数ベース)は前年度より増加するという見通しを公表した。 これは、27道県を対象とした調査に基づくものであるが、4〜9月の上半期では前年同期比1.0%増、10〜3月の下半期では同1.2%増となり、年度累計は同1.1%増と、わずかではあるが増加することが見込まれている。このうち、ブロイラー出荷量の半分を占める主要3県(岩手県、宮崎県、鹿児島県)の生産は、同1.4%増と全国平均より若干上回るとの見通しとなった。 現在のところ、鶏肉全体の在庫量は、ピークであった20年11月の18万トンから、22年2月は12万トン(前年同月比29.4%減)と、輸入量の減少により取り崩しが進んでいる。(図3) 食肉輸出入協会の予測によれば、国内の輸入品在庫量の減少により、ブラジルでは日本への売り込む機会をうかがっており、為替水準によっては増加する素地はあるものの、関係商社などは慎重に対応していることから、22年度の輸入量は前年並みか微減になるのではないかとされている。 これらのことに鑑み、上記連絡会議では22年度は需要に見合った計画生産の確実な実行と、価格低下が懸念されているむね肉の機能性(抗疲労成分(イミダペプチド))に関するPRを通じた需要喚起、さらには国産品への信頼を高めるための適正表示への取り組みが重要であることが確認された。
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