需給動向 国内 |
8月の輸入量は前月並みの水準 |
財務省「貿易統計」によると、22年8月の鶏肉輸入量はおよそ3万7千トンと、昨年度の輸入量が少なかったことも反映して前年同月比68.1%増と、大幅に増加したものの、前月水準に落ち着いている。 国別では、ブラジル産は3万3千トン(同60.3%増)と増加し、米国産は3千トン(同317.0%増)と量的には少ないながら、前年度の3倍を超える水準となった。 鶏肉調製品についても鶏肉同様増加しており、中国産が1万8千トン(同65.2%増)、タイ産が1万7千トン(同19.1%増)、合計では3万5千トン(同39.1%増)となった(図3)。 一方、国内では、北日本の種鶏を中心に猛暑のダメージが大きかったことから、今後のコマーシャル鶏の生産や育成を懸念する声がある。 国産品の卸売価格は、むね肉が8月ではキログラム当たり250円(前年同月比18.4%高)、9月速報値では同255円(同20.9%高)と値を上げているが、もも肉は8月は同541円(同7.0%安)、9月速報値では同544円(同6.5%安)と推移している(図4)。 むね肉が250円を上回ると輸入量が増加するとの見方もあり、年末需要へ向けた相場展開に注目が集まっている。
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