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第6回目の介入買入在庫入札、脱脂粉乳1,700トンが初めて落札(EU)


 2010年9月9に実施されたバターおよび脱脂粉乳の第6回介入買入在庫入札結果が翌日付の官報で公表された。これによれば、バターは最低落札価格が設定されず全量不落となったものの、脱脂粉乳については、過去6回の入札で初めて最低落札価格が100キログラム当たり211ユーロ(約24,265円:1ユーロ=115円)と設定され、合計で1,700トンが落札となった。

  図1、2は、過去6回のバターおよび脱脂粉乳入札における応札価格帯、最低落札価格および市場価格を示したものであるが、最低落札価格が設定される場合は、その時点での市場価格に準じる水準で設定されていることが読み取れる。既報(注)の通り、入札を取扱う乳業管理委員会は原則2週間ごとに開催され、欧州委員会による最低落札価格案を応札価格帯の上限が下回った場合、最低落札価格を設定しないとの判断を下し、全量不落となるが、過去6回の入札の中で今回初めて脱脂粉乳の最低落札価格が設定されたことにより、欧州委員会の算定する最低落札価格案が入札時の市場価格に極めて近い水準であることが再確認された形となった。
図1 介入買入在庫放出に係る入札結果(バター)
図2 介入買入在庫放出に係る入札結果(脱脂粉乳)

資料:農畜産業振興機構調べ
注1:バター、脱脂粉乳の市場価格についてはそれぞれ、オランダブランドバター、ドイツ食品グレードの 卸売価格を指標とした。
2:8月26日の第5回入札においては、バター、脱脂粉乳とも応札がなく、入札は実施されていない。
3:応札価格帯の下限については、異常値を除外。

注:バターおよび脱脂粉乳の介入買入在庫放出手続きについて(EU)
http://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_000212.html


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