需給動向 国内 |
農林水産省「鶏卵市況情報」によると、22年6月の鶏卵入荷量(東京)は8,917トン(前年同月比4.5%減)となった。また、速報値によると7月は8,795トン(同4.9%減)と3カ月連続で前年を下回った。入荷量の減少は、成鶏の更新が進んでいることによるとみられる。 注)入荷量とは、鶏卵市場(鶏卵荷受会社をいい、東京は3社対象)が産地の生産者、集出荷団体業者等から入荷した量) 一方、卸売価格は、生産者による生産調整など供給減を反映し、前年水準を上回って推移している。全農「畜産販売部情報」によると、22年6月の鶏卵卸売価格(東京・M)は、キログラム当たり183円(前年同月比14.4%高)、また、速報値によると、7月は同177円(同14.9%高)となり、4カ月連続で前年度を上回った(図6)。 供給量の減少により需給が一層引き締まれば、生産コストの上昇に見合う適正水準での価格安定が図れる。このため、今後の相場展開については、今年度に措置された「鶏卵需給安定緊急支援事業」の活用により、成鶏の更新が促進され、夏場の不需要期ではあるものの、前年を上回る水準で推移するものとみられる。
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