需給動向 国内 |
輸入品出回り量は前年度上回る |
農林水産省「食肉流通統計」によると、23年1月の豚肉生産量は、7万5千トン(前年同月比3.4%減)と、9カ月連続で前年を下回った。 また、国産品の推定期末在庫量(機構調べ)は、生産量の減少による需給の引き締まりから3カ月連続で前年を下回り2万6千トン(同8.1%減)となった。 この結果、1月の国産品の推定出回り量(機構調べ)は2カ月連続で前年度を下回り7万6千トン(同4.3%減)となった。 一方、財務省「貿易統計」によると、1月の輸入量は、前年同月を2.1%上回る5万8千トンとなった。このうち、国産品と競合する冷蔵品については、1万8千トン(同8.5%増)と6カ月連続で増加し、これに伴い推定出回り量は5万4千トン(同6.8%増)と6カ月連続で前年度を上回った。国内の生産量の減少を反映して、冷蔵豚肉の輸入需要が好調だったことがうかがわれる。 豚肉卸売価格(東京・大阪省令価格加重平均)は、年末需要が一服したものの、国産品の品薄感が相場に影響した結果、1月はキログラム当たり425円(同2.0%高)、例年、下落する傾向にある2月も、速報値では同502円(同20.0%高)と堅調に推移した(図2)。
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