需給動向 海外 |
ブロイラー国内価格は上昇基調で推移 |
5月の卸売価格は前年同月比18.4%高タイ国内のブロイラー卸売価格(生体)は、昨年末以降、上昇基調で推移しており、2011年3月は、生産減や生産コスト上昇により前年同月比13.2%高の1キログラム当たり47.6バーツ(128円:1バーツ=2.7円)、4月は同36.8%高の52.8バーツ(142円)と、いずれも前年を大きく上回った。5月については、前月よりわずかに生産増となったものの、輸出増による鶏肉在庫量の不足も加わって同18.4%高の同55.3バーツ(149円)と、過去5年(2006〜2010年)平均の35.2バーツを57%上回る、過去最高の水準となっている。
2011年第一四半期のブロイラー生産量は、前年同期比5.9%増の2億3千万羽と、生産者による市場価格の改善を目的とした減産にもかかわらず前年を上回った。4月については、タイ正月(ソンクラーン祭り)による国内需要の増加により前年同月比8.0%増の7928万羽数と、12カ月連続で前年を上回って推移した。一方で現地コンサルタント情報によると、疾病や洪水などの影響により事故率の増加が懸念されることから、今後の生産動向が注目される。 輸出は量・価格ともに前年を上回る2011年1〜5月の鶏肉調製品の輸出量は、前年同期比%11.5増の16万4千トンと、主要輸出先国の需要拡大により前年を大きく上回った。このうち日本向けについては東日本大震災後の需要増により、同14.1%増の7万トンとなった。 主要仕向け先は、日本、英国、オランダであり、同期間の累計数量でみた各国のシェアはそれぞれ42.8%(7万トン)、33.0%(5万4千トン)、8.0%(1万3千トン)とこれら3カ国で全体のシェア8割を占めている。 輸出価格については、日本からの引き合い増やバーツ高および生産価格の上昇により、 今年の初めから上昇基調で推移し、1〜5月までの平均で前年同期比4.8%増の1トン当たり131,431バーツ(35万5千円)、日本向けについては、同19.2%高の140,835バーツ(38万円)となっている。
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