需給動向 国内

◆鶏 卵◆

鶏卵価格、例年より緩やかに上昇


◇絵でみる需給動向◇


 例年の鶏卵相場は、夏休み明けの手当てが始まる8月の旧盆明け頃から値を上げ始め、鍋料理や洋菓子などへの需要期を迎える年末にかけて上昇するが、今年は価格の上がり方が緩やかである。

 最近の卸売価格について全農「畜産販売部情報」(東京・M玉)を見ると、9月15日にキログラム当たり180円から5円値を上げて同185円となって以来、10月26日まで同185円の保合相場が続いた。その後、10月27日に同190円、11月8日には同195円と徐々に値を上げてきている(11月17日現在、図4)。

図4 23年鶏卵価格の推移(東京、М玉)
資料:全農「畜産販売部情報」

 また、11月8日にはMSやSといった小玉が10円値を上げている。これは、今夏の猛暑により卵重が落ちたことにより、小玉の生産が過剰気味となったことから、小玉の相場は安くなっていたが、秋に入り猛暑が収まったことで卵重が回復し、小玉の生産が減少したことから、相場が上がったものである。鶏卵関係者によれば、「生産される鶏卵のサイズバランスがとれてきた」とのことで、鶏卵の供給は順調であることがうかがえる。今後、相場(M玉)は年末にかけて210円台以上に上昇すると見込まれるものの、昨年ほどの高値相場にはならないという見方が強い。

 一方、国が実施する鶏卵の価格差補てん事業(社団法人日本養鶏協会が事業実施主体)では、10月も鶏卵標準取引価格が補てん基準価格を下回ったことから、平成23年6月以降、5カ月連続の発動となった。10月の標準取引価格は前月と同額の177.96円で、補てん基準価格の183円を5.04円下回ったことから、その9割に相当する4.536円が補てんされる。


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