需給動向 海外 |
シーズン当初の生乳生産量は、前年度並み
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7〜8月の生乳生産量は、前年度並みの138万9千キロリットル2011/12年度(7〜翌6月)当初(7〜8月)の生乳生産量は、前年同期比0.4%減の138万9千キロリットルと、前年度並みとなった。 州別にみると、ビクトリア(VIC)州は同0.2%増の91万3千キロリットル、タスマニア(TAS)州は同9.6%増の6万6千キロリットル、ニューサウスウェールズ(NSW)州は同2.3%増の18万4千キロリットルと増加した一方で、クイーンズランド(QLD)州は、主要生産地であるOakey地域において7月の降水量が過去30年平均を7割程度下回ったことから、同10.1%減の8万3千キロリットルと、前年の水準をかなり下回った。また、南オーストラリア(SA)州は同3.7%減の8万7千キロリットル、西オーストラリア(WA)州は同8.8%減の5万6千キロリットルと、飲用乳向けの割合が高い州の減産が目立った。(州ごとの飲用乳向け割合は、VIC州1割、TAS州1割、NSW州7割、QLD州9割、SA州4割、WA州7割。) 乳価(10月上旬時点)については、マレー・ゴールバン社が前年同期比3.2%高の乳固形分1キログラム当たり4.90豪ドル(417円:1豪ドル=85円)、ワーナンブールチーズ&バター社が同3.8%高の4.90豪ドル(417円)と、いずれも前年を上回っている。しかしながら、2011/12年度における年度平均の乳価は、マレー・ゴールバン社が同5.30豪ドル(451円)、業界団体であるデイリー・オーストラリア(DA)が同5.10〜5.50豪ドル(434〜468円)と、為替の先行き不透明感などからいずれも前年度並みと見込んでいる。
7〜8月の中国向け全粉乳輸出量は、9割減2011/12年度における7〜8月の乳製品輸出量は、バターが同54.9%減の4,566トン、チーズが同3.7%減の2万3296トン、脱脂粉乳が同17.2%減の1万6186トン、全粉乳が同22.1%減の1万4443トンと軒並み減少した。 全粉乳の輸出量が減少した要因は、中国向けが前年を9割ほど下回る365トンと、大幅な減少になったためである。中国への輸出量は、同国におけるメラミン事件を発端とした輸入粉乳への需要の高まりを背景に増加傾向で推移してきたが、ここ数カ月は前年を下回って推移している。これは、同国において、輸入業者が、NZからセーフガード措置発動前までに必要量の輸入を済ませ、在庫として保管していることなどによるとみられる。 ※中国NZ間における粉乳類の輸入は、今年の3月時点で109,974トンを超えたため特別セーフガードが発動している。
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