需給動向 国内 |
国産品在庫量は圧縮、輸入量増に注視 |
22年11月の鶏肉生産量(機構推計)は猛暑の影響がやや改善し、12万1千トン(前年同月比3.0%増)と前年を上回った。 国産品の11月の推定期末在庫量(機構調べ)は、好調な需要により、11月は前月を下回る2万6千トン(同18.0%減)と、1年前に比べ約5千7百トンの取崩しとなった。 財務省「貿易統計」によると、11月の鶏肉輸入量はおよそ3万9千トン(同52.5%増)と大幅に増加し、10カ月連続で前年を上回った。輸入量が急増し、大量の在庫を抱えた20年度後半の輸入量に迫る勢いを呈している。 このうち米国産については4千3百トン(同76.4%増)と量的には少ないながら、14カ月連続で前年を上回って推移している。 鶏肉調製品についても、鶏肉同様増加傾向にあり、中国産が1万6千トン(同23.8%増)、タイ産が1万8千トン(同10.1%増)、合計ではおよそ3万5千トン(同16.1%増)となった(図3)。
農林水産省「農業物価指数」によると、ブロイラー生体10キログラム当たりの農家販売価格は、12カ月連続で前年を上回って堅調に推移している。輸入量の増加は、卸売価格へ大きく影響を及ぼすことから、鶏肉調製品を含む輸入量の推移に留意する必要がある。 |
元のページに戻る