需給動向 国内

◆鶏 卵◆

卸売価格(東京・M)は2カ月連続で200円台


◇絵でみる需給動向◇


 全農「畜産販売部情報」によると、22年11月の鶏卵卸売価格(東京・M)は、キログラム当たり206円(前年同月比9.6%高)となった。また、速報値によると、クリスマスや年末の最需要期となる12月は同240円(同14.8%高)と高値をつけ、9カ月連続で前年を上回ることとなった(図5)。

図5 鶏卵卸売価格(東京・M)の推移
資料:全農「畜産販売部情報」

 また、農林水産省「鶏卵市況情報」によると、22年11月の鶏卵入荷量(東京)は、8,895トン(同2.1%増)となったものの、速報値によると、12月は7,714トン(同2.5%減)と需要期を前にわずかに減少した。猛暑による産卵率の低下に加え、生産者の自主的な計画生産などが影響したものとみられる。

注)入荷量とは、鶏卵市場(鶏卵荷受会社をいい、東京は3社対象)が産地の生産者、集出荷団体業者等から入荷した量

 このような卸売価格の上昇により、主に業務加工用として利用される輸入鶏卵の輸入量(財務省:貿易統計より)は、11月は8千8百トン(同4.6%増)、年度累計(4−11月)では7万8千トン(前年同期比18.4%増)と、増加している。

 1月は通常、年末年始の休市で生産者サイドに溜まった鶏卵が、休み明けの市場に大量に流入するため、卸売価格は下落するが、1月5日の取引では前年同月比36.0%高の170円(速報値)と堅調な相場でスタートし、年明け後も高値が続いている。


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