需給動向 国内

◆鶏 卵◆

鶏卵価格(東京・M)は11カ月ぶりで200円台


◇絵でみる需給動向◇


 全農「畜産販売部情報」によると、22年10月の鶏卵卸売価格(東京・M)は、キログラム当たり197円(前年同月比7.1%高)、また、速報値によると、11月は同206円(同9.6%高)となり、8カ月連続で前年を上回り、クリスマスや年末の最需要期を前に堅調に推移している(図5)。

図5 鶏卵卸売価格(東京・M)の推移
資料:全農「畜産販売部情報」

 また、農林水産省「鶏卵市況情報」によると、22年10月の鶏卵入荷量(東京)は、8,421トン(同6.0%減)となったものの、速報値によると、11月は8,895トン(同2.1%増)と需要期を前にわずかに増加した。生産者の自主的な計画生産に加え、猛暑による産卵率の低下などから、8月以降減少傾向で推移していたものの、11月以降、増加に転じている(図6)。

図6 鶏卵入荷量(東京)の推移
資料:全農「畜産販売部情報」

注)入荷量とは、鶏卵市場(鶏卵荷受会社をいい、東京は3社対象)が産地の生産者、集出荷団体業者等から入荷した量

 このような卸売価格の上昇により、主に業務加工用として利用される輸入鶏卵(財務省:貿易統計より)は、10月は8千トン(前年同月比5.9%増)、年度累計(4−10月)では6万9千トン(前年同期比20.4%増)と、輸入量が増加している。

 年末需要の本格化および加工サイドの手当ての影響により、相場高は年内は続くと見込まれている。


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