需給動向 国内 |
国内生産量は不足感あり、年末の需要期手当てが課題 |
農林水産省「食肉流通統計」の全国の豚と畜頭数は、9月が136万1千頭(前年同月比4%減)、10月が141万5千頭(同9%減)、11月(速報値)が144万4千頭(同4%減)と、前年を下回って推移している。また、枝肉重量については、夏場の増体不良が影響し、10月の平均枝肉重量は76キログラム台と回復が遅れている。 このため、生産量については、10月は7万5千トン(同10.2%減)とかなりの程度減少し、10月単月としては、夏期の猛暑の影響により生産量が減少した17年以来の減少幅となった。 豚肉卸売価格については、11月上旬に、一時的に安定基準価格のキログラム当たり400円を切った日もあったが、このような減産を反映して回復し、12月上旬現在では、同450円前後で堅調に推移している(図2)。
また、財務省「貿易統計」によると、10月の輸入量は、2カ月連続で5万トン台にとどまった。 生産量と輸入量の減少により、推定期末在庫量(機構調べ)は、9月以降減少傾向にあり、今後も急増する要素はないとみられることから、年末の需要に向けた市場価格の動向が注目される。 |
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