需給動向 国内 |
国内供給が低調の中、4月の鶏肉・調製品輸入量は増加 |
財務省「貿易統計」によると、23年4月の鶏肉輸入量は、40千トン(前年同月比0.8%増)と15カ月連続で前年同月を上回り、30カ月ぶりで40千トン台になった。 また、鶏肉調製品についても、4月は36千トン(同6.6%増)と、15カ月連続で前年同月を上回った。22年度は387千トン(同23.6%増)と過去最高水準並みの輸入量となったが、外食・中食における安価な鶏肉調製品への需要は引き続き旺盛であるため、今後も中国・タイを中心に順調に輸入量が増加すると思われる。 一方、(社)日本種鶏ふ卵協会によると、4月の鶏ひなふ化羽数(出荷羽数)は5万 1千頭(前年同月比4.9%減)と、5カ月連続で前年度を下回っている。震災による生産施設への被害によって受け入れ態勢が十分に整っていないことによるとみられる。 鶏ひな出荷羽数が低水準で推移する中、4月の鶏肉生産量(機構推計)は、104千トン(同14.5%減)と、かなり大きく減少した(図5)。
国内生産量は震災などの影響で品薄な中、鶏肉輸入については、大半を占めるブラジルの対日輸出価格(暫定値)は15カ月連続で上昇、タイからの調製品についても同様に上昇している。今後の輸入動向に注目したい。 |
元のページに戻る