需給動向 国内

◆鶏 卵◆

東京の鶏卵入荷量、依然として低水準


◇絵でみる需給動向◇


 先月号で報告したとおり、東日本大震災発生後の鶏卵の卸売価格(東京・M玉)は、飼料不足や燃料不足の影響で供給量が減少したため上昇が加速した。全農「畜産販売部情報」によると、震災前の卸売価格は1キログラム当たり185円だったが、その後急激に値上がりし、3月29日から4月6日にかけては260円の値を付け、5月18日現在も215円と高値で推移している(図5)。

図5 鶏卵卸売価格(東京・M)の推移
資料:全農「畜産販売部情報」
  注:価格は消費税を除く。

 JA全農たまご株式会社の東京の鶏卵入荷量によれば、震災前の2月の1日当たりの入荷量は、前年同月に比べて約5%の減少だったが、震災の影響を大きく受けた3月には前年同月から約9%減少した。また、4月の入荷量についても前年同月比で約8%減と依然として低水準にある(表3)。

表3 鶏卵の入荷量
資料:JA全農たまご株式会社「鶏卵相場表」

 鶏卵の卸売価格は例年、4月から7月にかけて値下がりする傾向にある。しかしながら、今年は高値が続いていることから、鶏卵取扱関係者によれば、加工業者の中には原材料を鶏卵から液卵に代える動きがあるという。飼料不足で食肉として出荷された採卵鶏の回復には、ひな導入から鶏卵の生産まで半年程度を要することから、卸売価格は当面例年より高値で推移しそうだ。


元のページに戻る