需給動向 国内 |
在庫量減少し、豚肉卸売価格は上昇 |
農林水産省「食肉流通統計」によると、22年12月の豚肉生産量は、8万2千トン(前年同月比3.7%減)と、5月以来8カ月連続で前年同月を下回った。 12月の国産品の推定期末在庫量(機構調べ)は、生産量の減少による需給の引き締まりから2カ月連続で前年度を下回り2万6千トン(同10.4%減)となった。 この結果、12月の国産品の推定出回り量(機構調べ)は2カ月ぶりに前年度を下回り8万1千トン(同4.1%減)となり、年度累計(4−12月)では67万5千トン(前年同期比2.0%減)となった。 一方、財務省「貿易統計」によると、12月の輸入量は、6万トン(同2.3%減)と減少したものの、国産品と競合する冷蔵品については、2万1千トン(同13.7%増)と、かなり大きく増加した。国産品の生産量の減少を反映して、冷蔵豚肉の輸入需要が好調だったことがうかがわれる。 豚肉卸売価格(東京・大阪省令価格加重平均)は、年末需要を控え、国産品の品薄感が相場に影響した結果、12月はキログラム当たり468円(同0.3%高)、1月は通常、価格は下落する傾向にあるが、速報値では同425円(同0.2%高)と堅調に推移した(図2)。
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