需給動向 海外 |
2011年の牛肉輸出量、主要3カ国向けは伸び悩むもその他向けが増加と予測 |
2011年の牛肉輸出量は前年比3%増の見込み豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)の2月末の公表によると、2011年(1〜12月)における牛肉輸出量(子牛肉を含む。船積重量ベース)は、南米の供給不足の影響で、ロシア、インドネシアおよび中東からの需要が増加するため、前年比3%増の95万3千トンと予測される。 日・韓向けは低調、米国向けは増加へ国別にみると、最大の輸出先である日本向けについては、日本国内の景気の低迷や、豪ドル高を背景に、前年並みの35万5千トンにとどまるとしている。 韓国向けについては、好調であった前年から3%減の12万トンを予測している。しかしながら、2010年に発生した口蹄疫の影響度合いによって輸出量は左右されるとし、実際に2011年1〜2月の輸出量を見ると、前年同期を64%上回っている。 また、この2カ国向けについては、ドル安が続く限り競合国である米国のシェアは堅調に推移するとして、中期的に大幅な増加は難しいとしている。 米国向けについては、米国内の牛肉生産が低調とみられていることから、前年比8%増の20万トンとかなりの増加を見込んでいる。
インドネシアの生体牛輸入制限は2011年も継続2011年の生体牛輸出頭数についてMLAは、前年並みの88万頭を見込んでいる。中東向けが増加するものの、インドネシア向けが前年同様の輸入規制の影響でやや減少するとみられるため、大きな増加は見込めないものと考えている。インドネシア政府は2010年7月、同年における豪州からの生体牛輸入許可頭数を、年間45万頭に制限し、2011年も引き続き、年間50万頭を上限としている。 中期的な見通しとして、インドネシアの輸入制限措置は続くものの、そのほかの国向けが増加することにより、輸出頭数は2012〜2015年に、100万頭台まで達するとみられる。
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