需給動向 海外

◆ブラジル◆

2011年の鶏肉輸出は量・額ともに過去最高


◇絵でみる需給動向◇


第3四半期、輸出単価の上昇により輸出額増加

 2011年の鶏肉輸出は重量ベースで前年比3.2%増の356万9903トン、金額ベースで同22.0%増の70億6321万4000ドルと過去最高となった。形態別内訳(重量ベース)は、カット肉57.9%、丸どり42.1%であった。特にカット肉は前年比4.8%増とかなりの増加となった。重量に比べ金額が大幅に増加したのは、上半期に進行したドル安レアル高が要因と考えられる。

 2011年の主要輸出先上位は前年と同様、サウジアラビア、日本、香港の順となった。第5位の中国は、同61.2%増の19万5844トンと大幅増となった。これは、2011年にも、中国向け輸出処理施設の認定数(65カ所)が増加したためである。一方ロシアは、衛生問題を理由に6月にブラジル産鶏肉の輸入を停止した影響で、同58.3%減と5万9071トンと大きく減少し、順位を下げた。

 ブラジル養鶏連合(UBABEF)は、2012年の輸出量の増加は2%にとどまると見込む。これは、世界経済の先行き不透明感から、世界的な需要が伸び悩むためとする。

表5 鶏肉輸出量および金額
資料:ブラジル開発商工省貿易局(SECEX)
図7 鶏肉輸出の推移
資料:SECEX

堅調な国内需要のもと、生産量も過去最高

 2011年のふ化羽数は、1カ月当たりの平均が5億羽超となり、鶏肉生産量は前年比6.3%増の1264万トンと過去最高を記録した。米農務省(USDA)によると現在、ブラジルは米国、中国に続く世界第3位の生産量となるが、2011年は中国との差は縮まっており、2012年には第2位となるとみられている。

 ブラジルでは、鶏肉生産量の7割を国内で消費している。2011年の1人当たりの年間消費量は前年比7.5%増の47.4キログラムとなり、米国の同44.4キログラムを追い抜いた。これは、中流層の動物性たんぱく質消費の促進により、比較的価格の安い食肉である鶏肉の需要が伸びたためである。

表6 鶏肉の生産動向
資料:ブラジルブロイラー用ひな生産者協会(APINCO)、ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)
図8 鶏肉生産量の推移
資料:SECEX



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