需給動向 国内 |
購入金額は3.8%の下げ幅鶏卵消費の約6割を占める家計消費について、総務省「家計調査報告」によると、平成24年度上半期(4〜9月)における鶏卵の1人当たり平均購入量は、量販店において積極的に特売が行われたことを背景に、834グラム(過去3年度平均比1.0%増)と例年を上回ったものの、わずかな増加にとどまった。一方、平均購入金額は218円(同3.8%減)と、今年4月から連続して例年を下回った。この要因としては、消費者の経済性志向に加え、猛暑により卵重が低下し、高価な大玉(L、LL玉)の供給が減少した一方、安価な小玉(S、SS玉)の供給が増加したことによるとみられる。*前年度(平成23年度)は、東日本大震災の影響により特異的に推移したため、 過去3年度平均と比較。 *総務省「家計調査報告」におけるデータは、全国の二人以上の世帯における1人当たり 購入数量・購入金額。
価格は例年を下回って推移こうした中、全国農業協同組合連合会「畜産販売部情報」によると、上半期のM玉(全農・東京)の平均卸売価格は、キログラム当たり167円と、過去3年度平均を7.1%下回った。その後、9月は同176円と、例年の水準には届かないものの、8月を底に価格は持ち直している。
輸入量は、例年をやや上回る価格が低調である中、上半期の累計輸入量は、6万412トン(過去3年度平均比4.0%増)と例年をやや上回った。品目別に見ると、主要輸入品である卵黄が4,210トン(同7.6%増)、菓子・ケーキ類に使われる全卵粉が1,626トン(同4.1%増)と、いずれも前年を上回り、加工原料用の引き合いは依然として強かったとみられる。 |
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