需給動向 国内 |
近年のはっ酵乳生産量は、消費低迷が続く牛乳などとは対照的におおむね増加傾向にあり、平成7年度に50万キロリットル、9年度にはほぼ60万キロリットルに達した後、14年度以降は80万キロリットル前後で推移していた。そうした傾向の中、平成23年度は、4月および5月が東日本大震災の影響での電力不足により、それぞれ前年同月を約10%下回ったものの、夏以降は堅調な需要に支えられ、さらに年明け以降前述の要因により大幅に増加したことから、前年度比7.1%増の89万6160キロリットルと年間生産量で過去最高を記録した。 また、平成24年3月のはっ酵乳生産量は、前年3月に発生した東日本大震災の影響により大幅に減少した反動があるものの、前年同月比54.0%増の8万5452キロリットルと大幅に増加し、これまでの月間のはっ酵乳生産量としては過去最高を記録した。 消費者の健康に対する関心が一層高まる中、酪農・乳業関係者にとって健康面の機能性に着目されるはっ酵乳市場は、チーズ市場と並び一層の市場拡大が期待される分野とされており、今後の生産動向が注目される。 ※本文中の生産量及び伸び率は農林水産省「牛乳乳製品統計」による
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