需給動向 国内

◆牛乳・乳製品◆

平成24年2月の酪農家戸数は前年比4.9%減、乳用牛飼養頭数も同1.2%減


◇絵でみる需給動向◇


 農林水産省が7月に公表した「畜産統計」によると、平成24年2月1日現在の酪農家戸数は、2万100戸(前年同月比4.9%減)と2万戸台を維持したものの、前年同月より900戸減少した。また、乳用牛の飼養頭数も、144万9千頭(同1.2%減)と、前年同月より1万8千頭減少した。

 この結果、一戸当たりの平均飼養頭数は、72.1頭で前年同月より2.2頭増加し、初めて70頭台に到達した。

搾乳牛はわずかに増加、未経産牛は減少

 乳用牛飼養頭数の内訳を見ると、経産牛は94万2600頭(同1.0%増)と、わずかではあるが平成8年以来16年ぶりに増加した。一方、未経産牛は、前年同月まで3年連続で増加していたが、22年の猛暑による分娩のズレなどの影響を反映し、50万6400頭(同5.2%減)と減少した(図4)。
図4 乳用牛の飼育頭数と飼育戸数の推移
資料:農林水産省「畜産統計」
  注:各年の値は2月1日時点のもの

北海道の酪農家戸数は減少、飼養頭数はほぼ横ばい

 北海道の酪農家戸数は前年同月比3.1%減の7,270戸、飼養頭数は同0.7%減の82万1900頭であった。酪農家戸数は長期の漸減傾向にあるが、都府県と比較すると、その度合いは緩やかである。飼養頭数は5年前と同水準であり、近年は、ほぼ横ばいで推移している。

福島県の飼養頭数は14%減、宮崎県は10%増

 北海道を除く都府県の酪農家戸数は、前年同月比5.2%減の1万2800戸、飼養頭数は同2.0%減の62万7100頭であった。特に、東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響を強く受けた福島県の減少幅が酪農家戸数・飼養頭数ともに最も大きく、それぞれ同15.0%減(466戸)、同13.5%減(1万4800頭)となった。一方、宮崎県は口蹄疫の被害からの回復途上にあり、飼養頭数については前年同月比10.1%増(1万5200頭)と、かなり増加した。

一戸当たり平均飼養頭数の拡大傾向が続く

 一戸当たりの平均飼養頭数を見ると、北海道、都府県ともに拡大しているが、北海道は113.1頭(前年同月比2.7頭増)となり、都府県(49.0頭(同1.6頭増))に比べ2.3倍に達した。

 酪農経営の環境が一層厳しさを増す中、中小規模経営の離脱もあって、拡大傾向がより鮮明となっている(図5)。
図5 北海道と都府県別の乳用牛の飼養戸数と1戸あたり飼養頭数の推移
資料:農林水産省「畜産統計」
  注:各年の値は2月1日時点のもの

元のページに戻る