需給動向 国内 |
1月の卸売価格、M玉以上が前年超平成25年1月のM玉卸売価格(東京)は、171円(前年同月比15.1%高)となり、4カ月連続で前年を上回った(図11、全国農業協同組合連合会「畜産販売部情報」)。サイズ別にみると、L玉やLL玉は、171円(同19.4%高)、166円(同19.6%高)と、いずれも2割弱ほど前年を上回った。また、ここ半年(8月〜翌1月)の価格も、SS玉やS玉などの小玉が前年同期を下回る一方、M玉が前年同期比5.8%高、L玉が同8.0%高、LL玉が同12.1%高となり、コンビニエンスストアの菓子類などの需要を背景に、原料となる大玉の引き合いが高まっているとみられる。今後、3月〜4月にかけては採卵鶏の産卵が旺盛になり生産量が増加する一方、気温の上昇に伴って鍋物料理などの消費が減少することから、例年どおり低調に推移するとみられる。
入荷量、え付け羽数は前年を下回る1月の鶏卵入荷量(東京)は、8,450トン(前年同月比3.0%減)とやや前年を下回り、ここ半年(8月〜翌1月)の入荷量も前年同期を1.4%下回った(農林水産省「鶏卵市況情報」)。また、1月の採卵用めすひなえ付け羽数は、722万羽(前年同月比3.0%減)となり、ここ半年の比較でも5.2%減と、供給量は減少傾向である(社団法人日本種鶏孵卵協会「鶏ひなふ化羽数データ収集調査」)。輸入量(8月〜翌1月)は1万3765トン(前年同期比10.1%減)となるものの、過去5年平均と比べると1割程上回っており、輸入品の需要は、東日本大震災を契機に国産品の代替として、ある程度定着したとみられる(財務省「貿易統計」)。なお、主要輸入国である米国の鶏卵生産量(8月〜翌1月)は、前年同期を2.1%上回り、堅調に推移している。 *輸入量は、卵黄粉、全卵粉、卵黄、鳥卵、卵白の合計値。 |
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