需給動向 海外 |
トウモロコシ価格下落により、主要生産国以外でも需要が増加
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米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が11月12日に公表した「Grain :World Market and Trade」によると、世界のトウモロコシ生産量(2013/14年度)は、前年度比11.6パーセント増の9億6283万トンを見込んでいる(表11)。生産国別の状況を見ると、主に米国で単収増により生産見通しが上方修正されたことに加え、ロシア、インドおよび欧州も前年を上回る増産見通しとなった。
大豆は世界的な増産により需要は増加見通し米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が11月8日公表した「Oilseed :World Market and Trade」によると、世界の大豆生産量(2013/14年度)は、インド、カナダおよび東欧などで生産見通しが下方修正されたものの、主に米国の生産見通しが上方修正されたことから、前年度比5.8パーセント増の2億8354万トンと予測している(表12)。なお、ブラジルでは、大豆価格が好調であることから、第1期作でトウモロコシから大豆へ転作が進むものとみられている。また、インドが減産見込みとなった要因は、大豆生育期の多雨による単収の低下が見込まれたためである。同年度の世界の輸入量については、中国、メキシコおよび東南アジアでも増加が予測されることで、同9.4パーセント増の1億440万トンとしている。なお、中国の輸入量は世界の大豆輸入量の約66パーセントを占めており、輸入量は年々増加傾向にある。 一方、同輸出量は、主要輸出国で前年実績を上回るとみており、同7.9パーセント増の1億783万トンとしている。また、同消費量は、中国やアルゼンチンでの増加に加え、パラグアイ(同10.0%増)やメキシコ(同4.1%増)での増加が見込まれており、同4.5パーセント増の2億3957万トンとしている。 なお、同期末在庫は、主要生産国全てで、前年をかなり大きく上回ると見込まれることから、同16.8パーセント増の7023万トンとしている。
(調査情報部 山神 尭基) |
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