需給動向 海外

主要畜産国の需給




資料:USDA(http://www.fas.usda.gov/livestock_arc.asp
注:2012年データを元に作成、数量は枝肉換算ベース
  

 2012年の世界の牛肉生産量は、6756万トン(枝肉換算ベース、FAO Food Outlook、2013年6月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、米国(1186万トン)、EU27カ国(777万トン)などの先進国のほかに、ブラジル(931万トン)、中国(554万トン)、インド(346万トン)、アルゼンチン(262万トン)といった新興国である。牛肉消費量は、米国が世界最大の消費国であるが、ブラジル、インド、中国などBRICsの国々を中心に増加している。牛肉輸出量は、ブラジル(152万トン)、インド(141万トン)、豪州(141万トン)の順に多く、インドの輸出量の伸びは近年著しい。また、日本への輸出割合が高い米国や豪州、ニュージーランド(52万トン)の3カ国で全輸出量の約4割を占める。



資料:USDA(http://www.fas.usda.gov/livestock_arc.asp
注:2012年データを元に作成、数量は枝肉換算ベース
  

 2012年の世界の豚肉生産量は、1億1251万トン(枝肉換算ベース、FAO Food Outlook、2013年6月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、中国(5235万トン)であり、これにEU27カ国(2263万トン)や米国(1055万トン)などが続く。EUや米国は生産量に占める輸出量の割合が高く、東アジアやロシアを中心に輸出量を増加させている。新興国では、経済成長に伴いブラジル(333万トン)、ロシア(208万トン)、メキシコ(123万トン)の生産量が増加している。中国以外のアジア地域では、ベトナム(200万トン)やフィリピン(138万トン)などの生産量や消費量が多い。日本は、生産量が130万トンであるが、消費量のおよそ半分の126万トンを輸入しており、世界全体の輸入量の約2割を占める最大の豚肉輸入国である。




資料:USDA(http://www.fas.usda.gov/livestock_arc.asp
注:2012年データを元に作成、数量は可食処理ベース(骨付き)
  

 2012年の世界の鶏肉生産量は、1億456万トン(骨付き換算ベース、FAO Food Outlook、2013年6月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、米国(1662万トン)であり、これに中国(1370万トン)、ブラジル(1265万トン)と続く。日本の鶏肉生産量は129万トンであり、消費量の約4割を輸入している。かつては業務用需要の伸びなどから、中国、タイなどから輸入していたが、高病原性鳥インフルエンザの発生により平成16年1月以降、中国、タイからの輸入は禁止または停止となり、その減少分はブラジル産鶏肉の輸入量を増加させることで補っている。現在は輸入の約9割をブラジルに依存しており、世界最大の鶏肉輸入国である。




資料:USDA(http://www.fas.usda.gov/dairy_arc.asp
注:2012年データを元に作成、数量には水牛乳を含む
  

 2012年の世界の生乳生産量(水牛乳を含む)は、7億6741万トン(FAO Food Outlook、2013年6月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、EU(1億3900万トン)、インド(1億2900万トン)、米国(9087万トン)などであるが、インドは水牛乳が生乳生産量の約6割を占める。地域別にみると、最近では、アジア、オセアニア、南米の生乳生産量の増加が著しい。2012年の貿易量(輸出量・生乳換算)は5367万トンと見込まれ、その貿易率は7.0%と穀物や砂糖、牛肉、家きん肉などと比べて低い。主要輸出国(地域)は、ニュージーランド、EU27カ国、米国、豪州などである。


  
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