需給動向 国内 |
平成25年度上半期の生産量はわずかに増加、輸入量はやや減少 |
生産量の増加は大規模層の増頭に起因平成25年度上半期(4〜9月)の豚肉需給動向は、生産量はわずかに増加したものの、輸入量は冷凍品の減少に伴いやや減少し、出回り量は前年並みであった。この結果、輸入品が大半を占める推定期末在庫量は、かなりの程度減少することとなった(図4)。
上半期の輸入量については、通関審査の厳格化、現地相場高、為替相場の円安傾向などに伴い、冷凍品が前年同期比14.4パーセント減の21万8259トンとかなり大きく減少した。 一方、冷蔵品は、量販店などとの中長期契約により一定の数量が恒常的に輸入されていることに加え、冷凍品輸入量の減少に伴う代替需要もあったため、同15.7パーセント増の14万8677トンとかなり大きく増加した。 この結果、輸入品全体では、同4.3パーセント減の36万6951トンとやや減少した。 9月末時点の推定期末在庫量については、家計消費、外食ともに好調に推移したことから出回り量が増加(前年同期比0.1%増の81万8736トン)したため、前年同月比9.3パーセント減となる16万2662トンとなった。 卸売価格は高値で推移上半期の豚枝肉卸売価格(省令価格)は堅調な推移をみせた。同価格は、例年、6月に最高値を付け、その後は低下傾向となるが、今年度上半期においては、6月には低下したものの、7・8月と2カ月連続で上昇した。9月以降例年どおり低下したが、依然としてこの時期としては高値での推移が続いている(図5)。
この要因としては、前述の通り減少した輸入豚肉の代替として、国産豚肉の需要が高まったためと考えられる。 また、10月は、季節的に生産量が増加し、例年どおり相場は低下したものの、国産豚肉の需要が引き続き強いことから、キログラム当たり478円(前年同月比76円高)と、例年にない高値となった。 (畜産需給部 藤原 琢也) |
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