需給動向 海外

◆世 界◆

2013/14年度の世界のトウモロコシ生産量は増産見通し


◇絵でみる需給動向◇


 米国農務省海外農業局(USDA/FAS)によると、世界のトウモロコシ生産量(2013/14年度)は、前年度比12.7パーセント増の9億6594万トンと増産見通しとなった(表1)。国別にみると、ブラジルが前年をやや下回るとしているものの、主要生産国である米国やウクライナで前年を大幅に上回る生産を見込んでいる。

 輸入量は、増産が見込まれる米国で前年を下回るものの、中国の飼料需要増が見込まれていることから同4.3パーセント増の1億180万トンとしている。

 一方、輸出量は、昨年輸出市場を牽引した南米で輸出量の減少が見込まれるものの、米国およびウクライナで前年を上回るとみられている。

 消費量は、米国の増産に伴い価格が下落し、飼料向け需要が増加すると見込まれることから同8.4パーセント増の9億3674万トンとしている。

 なお、期末在庫は、主要生産国で消費量を上回る増産が見込まれることから、同23.3パーセント増の1億5463万トンとされた。

表9 主要国におけるトウモロコシの需給見通し(2013年5月10日米国農務省公表)
資料:USDA/FAS「World Markets and Trade」
  注:南米の生産量については見込み

2013/14年度の大豆期末在庫は大幅増

 世界の大豆生産量(2013/14年度)は、中国でトウモロコシへの転作が進むものの、米国の増産に加え、南米でも前年を上回る増産が見込まれることから、前年度比6.1パーセント増の2億8550万トンと増産見通しとなった。(表10)

 輸入量は、搾油向け需要の増加が見込まれる中国に加え、欧州でも搾油および大豆かすを中心に需要が増加するとみられることから、同11.4パーセント増の1億429万トンとしている。

 一方、輸出量は、主要輸出国の中でも特に豊作が予測される南米で増加が見込まれており、同11.3パーセント増の1億712万トンとしている。

 消費量は、飼料向け(豚および鶏)の増加が見込まれる米国に加え、アルゼンチンでも消費量の伸びが見込まれることから同4.3パーセント増の2億3921万トンとしている。

 なお、期末在庫は、主要生産国で前年を大きく上回る増加が見込まれることから同20.0パーセント増の7496万トンとされている。
表10 主要国における大豆の需給見通し(2013年5月10日米国農務省公表)
資料:USDA/FAS「World Markets and Trade」
  注:年度は、世界各国の穀物年度

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