調査情報部
世界の飼料穀物需給は、米国やアルゼンチンなどの従来からのトウモロコシ輸出国対日本やEUなどの輸入国といった構図から、輸出側にブラジルやウクライナが加わり、輸入側に中国などの新興国が加わるといった多面的な構図に変化しています。特に、2005年以降制度化された米国のバイオエタノール政策は、2012年には米国のトウモロコシの消費を家畜飼料用の消費と二分するまでに拡大しており、同年にコーンベルトを中心に発生した70年ぶりといわれる深刻な干ばつによる生産量の減少とこれに伴う期末在庫の著しい減少により、トウモロコシ価格が高騰しています。米国産トウモロコシの価格が高騰したことにより、世界的にトウモロコシ調達先が南米にシフトするという現象も起こっております。 |
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