需給動向 海外 |
2013年上半期のトウモロコシ輸出はアジア向けがけん引
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輸出量は前年同期の4倍に達するブラジル開発商工省貿易局(SECEX)によると、2013年上半期(1〜6月)のトウモロコシ輸出量は、842万8000トンと、前年同期の約4.7倍となった。輸出量は、2012年12月以降減少傾向にあるものの、前年同月比では引き続き増加基調で推移している(図27)。
一部報道によると、中国がブラジル産トウモロコシの輸入を年内に承認する見通しとしており、ブラジル農業省関係者は、2013/14年度(10月〜翌9月)に中国向けの輸出が開始されるとの見方を示している。
2012/13年度のトウモロコシ生産量の予測を再び修正ブラジル食糧供給公社(CONAB)が公表した月例の主要穀物作付け状況調査報告(8月8日公表)によると、2012/13年度のトウモロコシ生産量は、前年度比10.0パーセント増の8025万トンと、前月予測(7908万トン)を上方修正した。一方、大豆については、同22.7パーセント増の8146万トンと前月予測から変更はなかった。第2期作のトウモロコシは、2月の多雨によって作付けに若干の遅れがみられたが、天候はその後回復し、すべての地域で作付面積の増加がみられた。これにより、第2期作のトウモロコシ生産量は、過去最高となる前年度比15.4パーセント増の4514万1000トンが見込まれている。この結果、2012/13年度のトウモロコシ生産量は、過去最高となった2011/12年度をかなりの程度上回る記録的数量が見込まれている(表10)。
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