需給動向 海外 |
2013年上半期の主要乳製品は輸出量、輸出額ともに減少
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主要輸出品目の全粉乳の輸出額は3割減アルゼンチン農牧漁業省(MINAGRI)によると、2013年上半期(1〜6月)の乳製品輸出量は、前年同期比10.1パーセント減の17万7412トン、輸出額は同16.5パーセント減の約6億5100万米ドル(644億4900万円:1米ドル=99円)となった。
一方で、脱脂粉乳は、前年に輸出実績のなかったロシア、中国、アルジェリアなどへの輸出があったことから、前年同期比43.5パーセント増の8,427トンと大幅に増加した。 また、チーズ、バターはそれぞれ同14.3パーセント減の2万4189トン、同29.1パーセント減の5,661トンと、かなりの減少となった。 輸出減少の要因として、2012年12月から2013年1月までの夏の乾燥と、それに続く多雨の影響による生乳生産量の減少が挙げられる。2013年上半期の生乳生産量は、前年同期比7パーセントの減少となった。乳業メーカーは国内向けの供給を優先させていることから、生産量の減少が輸出量、輸出額の減少につながったものとみられる。 粉乳の輸出価格は上昇傾向MINAGRIによると、粉乳の輸出価格(FOB価格)は世界的な粉乳需要の増加により上昇傾向にあり、2013年6月の全粉乳の輸出価格は、前年同月比13.1パーセント高の1トン当たり4,505米ドル(約44万6000円)、脱脂粉乳は同7.4パーセント高の1トン当たり3,979米ドル(39万4000円)となった(図21)。全粉乳はベネズエラ向けが1トン当たり5,200米ドル(51万5000円)と最も高く、ブラジルは4,637米ドル(45万9000円)、アルジェリアは4,472米ドル(44万3000円)となった。
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