需給動向 国内

◆鶏 肉◆

ブロイラーの1戸当たり飼養羽数、増加傾向で推移


 農林水産省が平成26年7月1日に公表した「畜産統計」によると、同年2月1日現在のブロイラーの飼養戸数は2380戸(前年比1.7%減)、飼養羽数は1億3574万7000羽(同3.1%増)、1戸当たり飼養羽数は5万7000羽(同4.8%増)となった(図3)。

 廃業などにより、前年に比べて飼養戸数は40戸減少したものの、飼養羽数は412万3000羽増加したことから、1戸当たり飼養羽数は2600羽増加した。

 平成21年までの「畜産物流通統計」および平成25年以降の「畜産統計」では調査対象が異なるため(図3注釈2参照)、単純に数値を比較することはできないものの、大手企業によるインテグレーション(川上から川下までの部門を統合した大規模生産・流通システム)の進展や生産コストの増加を羽数増で対処する動きなどと相まって、1戸当たり飼養羽数は増加傾向で推移している。乳用牛、肉用牛、豚、採卵鶏など他の畜種と同様、ブロイラーにおいても、生産の集約傾向が強まっていることがうかがえる。

 なお、ここ1年間の出荷戸数は2410戸(同1.2%減)、出荷羽数は6億5244万1000羽(同0.4%増)、1戸当たり出荷羽数は27万700羽(同1.7%増)であった。
図3 ブロイラーの飼養戸数・羽数の推移

資料:農林水産省「畜産物流通統計」(〜平成21年)、「畜産統計」(平成25年〜)
注1:数値は各年2月1日現在。平成22年、23年及び24年は調査を実施していない。
注2:「畜産物流通統計」は、2月1日時点において一時的に鶏舎の消毒のためオールアウト
   (全量一 斉出荷)していたなどによりブロイラーを全く飼養していない場合は、飼養戸数・
   飼養羽数に含まない。「畜産統計」は、2月1日時点において飼養羽数が3000羽未満の
   場合は、飼養戸数・飼養羽数に含まない。

地域別の出荷羽数割合、九州が全国の約5割を占める

 出荷羽数規模別(学校、試験場等の非営利的な飼養者を除く)に見ると、前年に比べて出荷戸数および出荷羽数ともに、3000〜4万9999羽および20万羽以上の階層において増加しているが、その他の階層では減少した。特に、5万羽〜9万9999羽の階層の減少幅が大きくなっている。

 なお、出荷羽数規模別の出荷羽数割合は、20万羽以上の階層が全体の約8割を占めている。

 地域別に見ると、出荷戸数は、九州(前年比0.9%増)で増加し、北海道、北陸、四国、沖縄は前年並み、その他の地域は減少した。一方で、出荷羽数は、北海道(同2.7%増)、関東・東山(同10.9%増)、中国(同8.2%増)、九州(同0.1%増)、沖縄(2.8%増)で増加し、その他の地域は減少した。

 なお、出荷羽数割合は、九州が全国の約5割(48.0%)を占めており、次いで、東北(24.6%)、中国(6.1%)、北海道(5.3%)、四国(5.2%)であった(表5)。
表5 ブロイラーの全国農業地域別・出荷羽数規模別の出荷羽数・戸数

資料:農林水産省「畜産統計」
注1:( )内の数字は対前年増減率を示す。
注2:学校、試験場などの非営利的組織を含まない。
注3:出荷戸数は、ブロイラーの出荷羽数年間3千羽未満の飼養者を含まない。出荷羽数は年間
   出荷羽数3千羽以上の飼養者の出荷羽数である。2月1日現在で飼養のない場合でも、
   前1年間に3千羽以上の出荷があれば出荷戸数に含む。
注4:「×」は、個人または法人その他の団体に関する秘密を保護するため、統計数値を公表
   しないものである。

(畜産需給部 藤戸 志保)

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