需給動向 海外

◆世 界◆

中国のトウモロコシ期末在庫見通しを上方修正


 米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が7月11日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2014/15年度の世界のトウモロコシ生産量は、前年度並みの9億8096万トンと見込まれている(表10)。主要国別の状況を見ると、米国の生産見通しが前月から下方修正された。USDAでは、下方修正した要因として、作付および収穫面積の減少を挙げている。また、中国は、大豆などからトウモロコシへの転作が進んでいることで前月から上方修正している。

 同年度の世界の輸入量については、多くの在庫を抱えている中国で減少が見込まれることから、前年度比1.5%減の1億1814万トンとしている。

 また、輸出量も、ブラジルやアルゼンチンで増加が見込まれる一方で、ウクライナが減少となるため、前年度からわずかに減少すると見込まれている。一方、消費量は、主要消費国である中国やブラジルで前年度を上回るとの見込みから同1.8%増の9億6633万トンとしている。

 期末在庫は、前年度からの期末在庫を多く抱えている米国や中国で積み増されるとの見込みから、同8.4%増の1億8805万トンとしている。

表10 主要国のトウモロコシの需給見通し(2014年7月11日米国農務省公表)
資料:USDA/FAS「Grain: World Markets and Trade」
注1:各国の穀物年度 世界、米国、ウクライナ:9月〜翌8月/中国:10月〜翌9月/アルゼンチン、
   ブラジル:3月〜翌2月
注2:2014/15の前年度比(増減率)は機構作成

大豆は米国などで増産見込み

 USDA/FASが7月11日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2014/15年度の世界の大豆生産量は、主要生産国である米国やブラジルに加え、ロシア、ウクライナなどの増産見込みから前年度比7.4%増の3億479万トンとしている(表11)。

 同年度の世界の輸入量については、主要輸入国である中国の堅調な需要見込みから、同1.5%増の1億987万トンとしている。また、輸出量も、米国やロシアなどでの生産増加見込みから、同1.5%増の1億1329万トンと増加を見込んでいる。

 期末在庫は、米国や南米などで前年を上回るとの見込みから同26.9%増の8531万トンとしている。
表11 主要国の大豆需給見通し(2014年7月11日米国農務省公表)
資料:USDA/FAS「Oilseeds: World Markets and Trade」
注1:各国の穀物年度 世界、米国、ウクライナ:9月〜翌8月/中国:10月〜翌9月/アルゼンチン、
   ブラジル:3月〜翌2月
注2:2014/15の前年度比(増減率)は機構作成
(調査情報部 渡邊 陽介)

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