需給動向 国内

◆牛乳・乳製品◆

脱脂粉乳生産量、2カ月連続の2桁減


 平成25年11月の脱脂粉乳生産量は9,037トン(前年同月比14.1%減)と、5カ月連続で前年同月を下回り、10月に引き続き2桁の減少率となった(農林水産省「牛乳乳製品統計」、図5)。
図5 脱脂粉乳生産量の推移
資料:農林水産省「牛乳乳製品統計」

北海道の生乳生産の落ち込みが大きく影響

 平成25年度の脱脂粉乳生産量は、6月までは生乳生産が比較的順調であったことから、前年同月を上回って推移してきたが、7月以降、猛暑などの影響による生乳生産の落ち込みにより前年同月割れとなり、月を追うごとに減少率が拡大してきている。これは、北海道において、酪農家の離農に歯止めがかからないことや、天候不順により飼料作物の作柄が良くなかったことに加え、乳牛の乳房炎発生頭数の増加の影響もあり、脱脂粉乳の製造に仕向けられる特定乳製品向けの生乳が減少しているためである。この結果、25年4〜11月の脱脂粉乳生産量は、8万998トン(前年同期比4.5%減)となった。

出回り量は増減を繰り返すも拡大傾向

 11月の脱脂粉乳出回り量は、1万1339トン(前年同月比3.9%増)となった。4月以降の出回り量は、月毎に前年同月比で増減を繰り返しており、11月までの8カ月間では、9万7450トン(前年同期比1.2%増)とわずかに増加している(図6)。平成25年度はこれまでカレントアクセスにより、輸入脱脂粉乳5,000トンの放出を行い、生産量と出回り量のギャップを埋めてきた。
図6 脱脂粉乳出回り量の推移
資料:農林水産省「牛乳乳製品統計」より農畜産業振興機構推計
 このような生産量および出回り量の状況から、11月末時点の脱脂粉乳民間在庫量は、消費量の3.3カ月分に当たる3万8042トンとなった。一方、脱脂粉乳の卸売価格(大口需要者価格)は、23年度頃から前月を上回って推移するようになり、25年4月には前年同月比3.4パーセント高の25キログラム当たり15,767円と過去最高水準に達した後、ほぼ横ばいで推移し、11月は、前年同月比0.2パーセント高の15,726円となった(図7)。
図7 脱脂粉乳の卸売価格(大口需要者価格)と民間在庫量の推移
資料:農林水産省「牛乳乳製品統計」および「乳製品の大口需要者向け価格の動向」

平成25年度カレントアクセスの残量で脱脂粉乳を輸入

 国内のはっ酵乳や乳飲料の市場が拡大傾向にある中、その主要な原料である脱脂粉乳生産量は、前述のとおり減少傾向にある。このような状況を踏まえ、機構では、春から夏にかけての需要期に向け安定的な供給を可能とするため、25年12月末、平成25年度カレントアクセス分の残量すべてを脱脂粉乳に割り当て、3,768トンの輸入を実施することを決定した。

平成26年度の補給金単価はキログラム当たり12円80銭

 平成25年12月19日に開催された「食料・農業・農村政策審議会畜産部会」において、畜産物価格等の算定について諮問・答申が行われ、平成26年度畜産物価格等が決定した。これにより、26年度の加工原料乳生産者補給金はキログラム当たり25銭引き上げとなる12円80銭に、交付対象数量は1万トン減となる180万トンとなった。補給金単価は23年度から4年連続の引き上げである。今回の引き上げの背景には、配合飼料価格の値上がりを中心とした生産費の増加があり、厳しさを増す生産者の経営環境を考慮したものとなっている。

                                      (畜産需給部 岡 久季)


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