需給動向 国内 |
10月のM玉卸売価格は前年同月比14.0%高 平成25年10月の平均卸売価格(東京M玉)は、キログラム当たり220円(前年同月比14.0%高)と前年をかなり大きく上回った(図8)。なお、12月1週目の平均卸売価格も、同280円(前年同期比21.7%高)と前年を大幅に上回っている。5月13日から7月19日にかけて実施された「成鶏更新・空舎延長事業」による成鶏の淘汰や夏場の猛暑の影響からの供給量の減少は、ほぼ解消したものの、配合飼料価格の高騰を背景とした農家の廃業や採卵鶏の淘汰によって、供給量が減少したことが価格上昇の要因とみられている。なお、10月の成鶏用配合飼料価格は、トン当たり8万400円(前年同月比3.1%高)と、13カ月連続で前年を上回っている(農林水産省「農業物価指数」)。
採卵用めすひなえ付け羽数は、前年割れが続く 10月の採卵用めすひなえ付け羽数は、734万6000羽(前年同月比5.9%減)とやや減少した。一般に採卵鶏は、ふ化後約半年を経過してから供用されるが、25年4〜10月の累計採卵用めすひなえ付け羽数も、5301万6000羽(前年同期比1.2%減)と前年をわずかに下回っている。このため、年末に向けても、供給量は前年を大きく上回らない状況が続くとみられている(一般社団法人日本種鶏孵卵協会「鶏ひなふ化羽数データ収集調査」)。 (畜産需給部 岡田 岬)
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