需給動向 海外

◆世 界◆

単収増によりウクライナの生産見通しを上方修正


 米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が6月11日公表した「Grain :World Markets and Trade」によると、2014/15年度の世界のトウモロコシ生産量は、前年度をわずかに下回る9億8112万トンと見込まれている(表16)。主要国別の状況を見ると、ウクライナの生産見通しが前月から上方修正された。USDAでは、同国を上方修正した要因として、トウモロコシの発芽および生育に適した天候により単収増が見込まれることを挙げている。また、同国の単収増の背景には、海外からの高収量種子の利用の増加を挙げている。主要生産国以外では、EUやロシアなどで前年を上回る増産が見込まれている。

 同年度の世界の輸入量については、2年連続の豊作が見込まれる米国や、多くの期末在庫量を抱えているとされている中国で輸入量が減少するとの見込みから、前年度比0.8%減の1億1844万トンとしている。

 一方、輸出量は、近年、世界のトウモロコシ市場で存在感を高めているブラジルやアルゼンチンで増加が見込まれている。

 消費量は、主要生産国で前年並みまたは前年を上回る増加が見込まれることから、同1.7%増の9億6752万トンとしている。

 期末在庫は、ブラジルを除く主要生産国で増加との見込みから、同8.0%増の1億8265万トンとしている。

表16 主要国のトウモロコシの需給見通し(2014年6月11日米国農務省公表)

資料:USDA/FAS「Grain: World Markets and Trade」
  注:各国の穀物年度 世界、米国、ウクライナ:9月〜翌8月/中国:10月〜翌9月/アルゼンチン、
    ブラジル:3月〜翌2月

世界の大豆生産、米国でかなりの程度増加

 USDA/FASが6月11日公表した「Oilseed :World Markets and Trade」によると、2014/15年度の世界の大豆生産量は、主に作付面積の増加が見込まれる米国やブラジルでの増産見込みから、前年度比5.7%増の3億トンとしている(表17)。

 同年度の世界の輸入量については、主要輸入国である中国の需要が堅調にあることに加え、EUやメキシコなどでも増加が見込まれることから、同1.2%増の1億868万トンとしている。

  一方、輸出量は、主要生産国での豊作見通しを背景に増加するとみている。また、消費量は、特にアルゼンチンや中国での増加が見込まれることで、同3.9%増の2億4845万トンとしている。

 期末在庫は、米国で大幅な増加が見込まれており、同23.4%増の8288万トンとしている。

表17 主要国の大豆需給見通し(2014年6月11日米国農務省公表)

資料:USDA/FAS「Oilseeds: World Markets and Trade」
  注:各国の穀物年度 世界、米国、ウクライナ:9月〜翌8月/中国:10月〜翌9月/アルゼンチン、
    ブラジル:3月〜翌2月

(調査情報部 山神 尭基)

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