需給動向 国内 |
昨年夏の猛暑による影響は限定的農林水産省「鶏卵流通統計調査」によると、平成25年(1〜12月)の鶏卵生産量は252万1974トン(前年比0.6%増)と、前年をわずかに上回る結果となった(図8)。
主要県別に見ると、茨城県が20万2799トン(前年比2.8%増)、千葉県が17万3905トン(同2.4%減)、鹿児島県が16万8720トン(同0.4%増)、岡山県が12万5694トン(同2.6%増)、広島県が12万5496トン(0.6%増)、新潟県が11万2009トン(同10.8%増)となっている。 なお、関係者の間では、平成26年上半期には、「成鶏更新・空舎延長事業」参加農家において導入された鶏群の生産が順調であることに加え、2月は大雪による鶏舎倒壊、停電などに伴う一時的な需給の混乱が見られたものの、3月以降、全国的に生産に適した気候が続いていることから、卵重の増加に伴う生産量の増加が予想されている。 平成25年の平均卸売価格、前年比15円高25年(1〜12月)の平均卸売価格(M玉、東京)は、194円(前年比15円高)となった(図9)。月別にみると、上半期は前年並みの推移となったが、下半期については、前述のとおり、記録的猛暑、事業の発動を踏まえた生産減少が懸念されていたことから、加工・業務筋が例年より早めに原料卵の調達に動いたことに加え、コンビニエンスストアからの引き合い(デザート、パック売りの卵焼きなど)が強かったことなどから、相場は堅調に推移したとみられる。
(畜産需給部 藤原 琢也)
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