米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は4月9日、2013/14穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。これによると、トウモロコシ生産量は前月の予測値に据え置かれたものの、輸出量は上方修正された(表11)。
生産者平均価格は、前月からわずかに上昇
2013/14年度のトウモロコシ生産量は、収穫が既に終了し、生産量が確定されていることから前月の予測値に据え置かれた。また、輸入量も前月の予測値に据え置かれた。
一方、総消費量は、2カ月連続で輸出向けが上方修正されたことから、前月から1億2500万ブッシェル(317万5000トン)増の134億5000万ブッシェル(3億4163万トン)とわずかに増加した。USDAは、輸出向けを上方修正した要因として、海外需要の高まりにより3月の輸出ペースが増加したことを挙げている。
期末在庫量は、輸出量が上方修正されたことから、13億3100万ブッシェル (3381万トン)へ引き下げられ、期末在庫率は9.9パーセントに低下した。
生産者平均販売価格は、輸出需要の増加を受け前月値から下値および上値とも引き上げられ、1ブッシェル当たり4.40〜4.80ドル(458〜499円)と予測している。
表11 米国のトウモロコシ需給の見通し(2014年4月9日米国農務省公表)
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資料:USDA/WAOB「World Agricultural Supply and Demand Estimates」
注:年度は、各年9月〜翌8月
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(調査情報部 山神 尭基)
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