米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が4月9日に公表した「Grain :World Markets and Trade」によると、世界のトウモロコシ生産量(2013/14年度)は、前年度比12.3パーセント増の9億7390万トンを見込んでいる(表9)。主要国別の状況を見ると、ブラジルが前月の予測値から上方修正された。USDAでは上方修正の要因として、降雨により2期作の単収見通しが前月よりもわずかに増加(1ヘクタール当たり4.9トン)したことを挙げている。
同年度の世界の輸入量については、中国、欧州および中東などでの増加が見込まれており、同16.3パーセント増の1億1648万トンとしている。
一方、輸出量は、米国およびウクライナで前月からさらに上方修正された。また、消費量は、ブラジルで前月からさらに上方修正されたことに加え、主要生産国でも増加が見込まれている。
期末在庫は、米国、アルゼンチンおよびウクライナで前月から下方修正された一方、ブラジルで上方修正されたことから、同17.6パーセント増の1億5800万トンとしている。
表9 主要国のトウモロコシの需給見通し(2014年4月9日米国農務省公表) |
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資料:USDA/FAS「Grain : World Markets and Trade」
注:各国の穀物年度 世界、米国、ウクライナ:9月〜翌8月/中国:10月〜翌9月/
アルゼンチン、ブラジル:3月〜翌2月
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ブラジルの大豆生産量は、2カ月連続で下方修正
USDA/FASが4月9日に公表した「Oilseeds :World Markets and Trade」によると、世界の大豆生産量(2013/14年度)は、ブラジルが南部地域での高温・乾燥による単収の減少見込み(1ヘクタール当たり3.0トン)や、多雨の影響により、主要大豆生産地域であるマットグロッソ州での収穫遅延が懸念されるものの、主要生産国でいずれも増産見通しとなったことから、前年度比5.9パーセント増の2億8405万トンと予測している(表10)。
表10 主要国の大豆の需給見通し(2014年4月9日米国農務省公表)
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資料:USDA/FAS「Oilseeds : World Markets and Trade」
注:各国の穀物年度 米国、ウクライナ:9月〜翌8月/世界、中国:10月〜翌9月/
アルゼンチン、ブラジル:3月〜翌2月
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同年度の世界の輸入量については、米国で前月の予測値から引き上げられたことから、同10.8パーセント増の1億593万トンとしている。
一方、輸出量は、米国が2カ月連続で上方修正されたことから、同8.7パーセント増の1億943万トンとしている。また、同消費量は、主要生産国やロシアでの増加が見込まれることで同4.2パーセント増の2億3867万トンとしている。
期末在庫は、主要生産国で前月からわずかに下方修正されたものの、前年と比べると大幅に上回ることから同20.0パーセント増の6942万トンとしている。
(調査情報部 山神 尭基)
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