需給動向 国内 |
7月の卸売価格、190円に低下 平成26年7月の鶏卵卸売価格(M玉、東京)は、12カ月連続して前年同月を上回る190円(前年同月比33円高)と依然として高水準で推移したものの、夏場の不需要期を迎えたこともあり、前月比では5カ月連続低下した(図7)。
6月の家計消費量、増加に転ずる鶏卵需要の約5割を占めると言われている家計消費について見ると、消費量については相場高や消費増税の影響もあり3月以降前年同月を下回って推移していたが、6月は、1人当たり850グラム(M玉換算で約14個相当。前年同月比3.0%増)と4カ月ぶりに前年同月を上回った。一方、家計消費金額(税込)は、1人当たり250円(同15.7%増)と、12カ月連続で前年を上回る好調な推移が続いている(図8)。 この要因としては、消費増税に加え、食料品価格が全般的に上昇する中、安価な鶏卵への代替需要が高まったことによるものと考えられる。
11カ月ぶりに鶏卵生産者経営安定事業が発動(一社)日本養鶏協会は7月1日、鶏卵生産者経営安定事業による7月の補塡価格は1キログラム当たり2.088円と発表した。標準取引価格(JA全農たまご株式会社の東日本営業本部及び西日本営業本部において販売された、鶏卵規格取引要綱に定める箱詰鶏卵規格及びパック詰鶏卵規格に定める全種類の鶏卵の加重平均価格)が、補塡基準価格(187円)を下回ったことから、平成25年8月以来の発動となった。(畜産需給部 藤原 琢也)
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