需給動向 海外 |
ブラジルのトウモロコシ輸出量は大幅増加
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米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が7月10日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、世界のトウモロコシ生産量(2015/16年度)は、主要生産国である米国やブラジルなどで記録的な豊作となった前年の水準を下回ることから、前年度比1.5%減の9億8711万トンと見込まれている(表7)。第2期作トウモロコシの好調を受けて、ブラジルの予測値が引き上げられたものの、米国やEUの予測値が引き下げられたため、前月の予測値が下方修正された。
輸出量は、主要輸出国であるブラジルの増加を受けて同2.3%増の1億2534万トンと見込まれている。一方、輸入量は、生産量が減少するとみられるEUなどからの需要増加により、同2.3%増の1億2534万トンと見込まれている。 また、消費量は、ブラジルや中国での堅調な需要を反映して同0.9%増の9億9110万トンと見込まれている。期末在庫は、消費量が生産量を上回ることから、同2.1%減の1億8995万トンと見込まれている。 大豆生産量はわずかに上方修正され、高水準を維持 USDA/FASが7月10日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、世界の大豆生産量(2015/16年度)は、記録的な豊作となった2014年同様、主要生産国で生育が良好なことから前年度並みの3億1892万トンと見込まれ、前回の予測値に比べ上方修正された(表8)。 輸入量は、中国の輸入量の増加により同4.2%増の1億2077万トンと見込まれている。一方、輸出量は米国が減少するものの、南米の増加により同3.2%増の1億2334万トンと見込まれている。 また、消費量は、中国の増加により同4.1%増の2億6808万トンとしている。 期末在庫は、同12.4%増の9180万トンと見込まれ、前月の予測値から下方修正された。
(調査情報部 野田 圭介)
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