需給動向 国内 |
平成27年1月の鶏卵卸売価格(東京、M玉)は、1キログラム当たり192円(前年同月比32円安)と3カ月連続して前年同月を下回ったが、依然として例年を上回る高値水準での推移が続いている(図9)。 1月は、例年、年末年始に滞留していた在庫が一斉に流通されることから、同価格は下落する。本年においても、月初は同180円に下落(昨年末比70円安)した後、中・下旬にかけて回復し、月平均で192円となった。 供給面について見ると、年末にかけて各産地において強制換羽や老齢鶏の計画的な更新が行われ、生産量が低水準であったとされる。
一方、需要面では、食料品の中では比較的安価な鶏卵に対する量販店の特売需要は旺盛ながらも、おでん・鍋物といった季節需要に一服感が見られたこともあり、落ち着いた相場展開になったと思われる。 補填基準価格、安定基準価格が決定 農林水産省は、平成27年1月14日、「平成27年度鶏卵生産者経営安定対策事業」のうち、「鶏卵価格差補填事業」に係る補填基準価格および「成鶏更新・空舎延長事業」の発動基準となる安定基準価格を決定した。同省によると、補填基準価格は前年度を1円上回る1キログラム当たり188円、安定基準価格も同1円上回る同167円となった。 (畜産需給部 藤原 琢也)
|
元のページに戻る