需給動向 国内 |
農林水産省「鶏卵流通統計調査」によると、平成26年(1〜12月)の鶏卵生産量は250万1921トン(前年比0.8%減)と、前年をわずかに下回った。 月別に見ると、生産量が前年同月を上回ったのは2月と7月のみで、その他は前年並みまたは前年同月を下回った。26年においては、採卵用ひな餌付羽数が増加していたことや生産に適した気候が持続したことに伴う卵重の増加などにより、業界内では鶏卵生産量は増加しているとの声が多かったものの、統計を見る限りは、その影響は限定的なものであったと考えられる(図7)。
主産県別(上位10県)を見ると、右記のとおり、増減が分かれる結果となった。 なお、関係者の話によると、27年上半期においては、採卵用ひな餌付羽数が増加していること、昨年のような大雪による鶏舎倒壊などもなく、生産に適した気候が続いていることなどから、今後の鶏卵生産は安定して推移すると見込まれるとのことである。
(畜産需給部 藤原 琢也)
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