需給動向 海外

◆米 国◆

期末在庫は前年度をかなりの程度下回る見込み


 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は10月9日、2015/16穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。

予想収穫面積の減少により、米国トウモロコシ生産量は前月予測より下方修正

 2015/16年度の米国のトウモロコシ生産量は、前月の予測値と比べ、単収が上方修正された一方、収穫面積が下方修正されたことから、前年度比4.6%減の135億5500万ブッシェル(3億4430万トン)と見込まれている(表18)。

 消費量は、飼料等向けは減少するものの、エタノール向けの増加分がこれを上回り、同0.3%増の119億500万ブッシェル(3億239万トン)と見込まれている。

 輸出量は、他の輸出国の生産が順調であること、為替レートが米ドル高であることなどから、同1.3%減の18億5000万ブッシェル(4699万トン)が見込まれている。

 期末在庫は同9.9%減の15億6100万ブッシェル(4044万トン)と見込まれ、生産量の減少を反映して前月の予測値からさらに下方修正された。

 また、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.50米ドル〜4.10米ドル(424円〜496円)と見込まれている。

(調査情報部 平石 康久)

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