需給動向 海外 |
2015/16年度のトウモロコシの生産量が前月予測より減少
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米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が10月9日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、世界のトウモロコシ生産量(2015/16年度)は、EUの天候不順に加え、インドの少雨による収穫量の減少や、アルゼンチンでの収益悪化による作付意欲の減退などから、前年度比3.6%減の9億7260万トンと見込まれている(表16)。 輸出量は、ブラジルで前年に続く豊作により輸出量が増加することから同0.5%増の1億2774万トンと見込まれている。一方、輸入量は、EUの生産量減に伴う輸入需要の高まりから同0.5%増の1億2774万トンと見込まれている。 また、消費量は、同0.8%減の9億8079万トンと見込まれている。期末在庫は、消費量が生産量を上回ることから、同4.2%減の1億8783万トンと見込まれている。 大豆の輸出量は、南米産の増加により前年を上回る USDA/FASが10月9日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、世界の大豆生産量(2015/16年度)は、特にブラジルでの生産が増加することから前年度比0.2%増の3億2049万トンと見込まれている(表17)。 輸入量は、中国の堅調な輸入に支えられ同3.1%増の1億2392万トンと見込まれている。一方、輸出量は、通貨安等によって価格競争力の高い南米産の増加に伴い、同0.6%増の1億2677万トンと見込まれている。 また、消費量は、主要消費国である中国などで引き続き消費が増加していることから、同4.5%増の2億7239万トンと見込まれている。 期末在庫は、生産量が消費量を大幅に上回ったことから積み増され、同9.2%増の8514万トンと見込まれている。 (調査情報部 平石 康久)
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