米国農務省世界農業観測ボード（USDA／WAOB）は8月12日、2015／16穀物年度（9月〜翌8月）の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。

単収見込みを上方修正

　2015／16年度の米国のトウモロコシ生産量は、単収が前月の予測値から上方修正されたものの、依然として作付面積および単収が豊作であった前年を下回ることから、前年度比3.7％減の136億8600万ブッシェル（3億4762万トン）と見込まれる（表11）。

表11　米国のトウモロコシの需給見通し（2015年8月12日米国農務省公表）

資料：USDA／WAOB 　 注：年度は、各年9月〜翌8月。

　消費量は、食品・種子・その他工業向けおよびエタノール向けの増加により同0.6％増の119億2500万ブッシェル（3億290万トン）と見込まれる。

　輸出量は、前年並みの18億5000万ブッシェル（4699万トン）が見込まれている。

　期末在庫は同3.3％減の17億1300万ブッシェル（4351万トン）と見込まれ、生産量の増加を反映して前月の予測値から上方修正された。

　また、生産者平均販売価格は、期末在庫量の上方修正による需給緩和の影響から1ブッシェル当たり3.35ドル〜3.95ドル（419円〜494円）と見込まれる。