需給動向 海外 |
中国のトウモロコシ生産量は過去最高水準
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米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が8月12日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、世界のトウモロコシ生産量(2015/16年度)は、主要生産国である中国で政府の価格支持政策により農家の生産意欲が刺激され、収穫面積が増加したことから過去最高の生産量が見込まれるものの、米国やブラジルなどで記録的な豊作となった前年の水準を下回ることから、前年度比2.1%減の9億8561万トンと見込まれる(表9)。
輸出量は、ブラジルで前年に続く豊作により輸出余力が増加することから、同1.4%増の1億2684万トンと見込まれる。一方、輸入量は、EUの生産量減に伴う輸入需要の増加により、同1.4%増の1億2684万トンと見込まれる。 また、消費量は、中国やブラジルの需要増加により同0.4%増の9億8794万トンと見込まれる。期末在庫は、消費量が生産量を上回ることから、同1.2%減の1億9509万トンと見込まれる。 大豆生産量高水準を維持し、期末在庫は積み増し USDA/FASが8月12日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、世界の大豆生産量(2015/16年度)は、ブラジルをはじめする主要生産国で生育が良好なことから前年度並みの3億2005万トンと見込まれる(表10)。
輸入量は、中国の輸入が堅調なことから同3.0%増の1億2330万トンと見込まれる。一方、輸出量は、昨年に続く豊作と通貨安により競争力を高めている南米産が増加していることから同2.3%増の1億2718万トンと見込まれる。 また、消費量は、中国を筆頭に主要消費国での増加により同5.1%増の2億7161万トンとしている。 期末在庫は、生産量が消費量を大幅に上回ったことから積み増され、同7.8%増の8688万トンと見込まれる。 (調査情報部 渡邊 陽介)
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