需給動向 海外

主要畜産国の需給




資料:米国農務省(http://www.fas.usda.gov/data/livestock-and-poultry-world-markets-and-trade
注:2014年データを元に作成、数量は枝肉換算ベース。
  

 2014年の世界の牛肉生産量は、6776万トン(枝肉換算ベース、FAO Food Outlook、2015年5月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、米国(1108万トン)、EU28カ国(741万トン)などの先進国のほかに、ブラジル(972万トン)、中国(689万トン)、インド(413万トン)、アルゼンチン(270万トン)といった新興国である。牛肉消費量は、米国が世界最大の消費国であるが、ブラジル、中国、インドなどの国々も生産とともに消費が増加している。牛肉輸出量は、インド(208万トン)、ブラジル(191万トン)、豪州(185万トン)の順に多く、インドの輸出量の伸びは近年著しい。また、日本への輸出割合が高い米国や豪州、ニュージーランド(58万トン)の3カ国で全輸出量の約4割を占める。



資料:米国農務省(http://www.fas.usda.gov/data/livestock-and-poultry-world-markets-and-trade
注:2014年データを元に作成、数量は枝肉換算ベース。
  

 2014年の世界の豚肉生産量は、1億1717万トン(枝肉換算ベース、FAO Food Outlook、2015年5月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、中国(5671万トン)であり、これにEU28カ国(2240万トン)や米国(1037万トン)などが続く。EUや米国は生産量に占める輸出量の割合が高く、東アジアを中心に輸出量を増加させている。新興国では、経済成長に伴いブラジル(331万トン)、ロシア(251万トン)、メキシコ(129万トン)の生産量が増加している。中国以外のアジア地域では、ベトナム(243万トン)やフィリピン(135万トン)などの生産量や消費量が多い。日本は生産量が126万トンであるが、消費量のおよそ半分の133万トンを輸入しており、世界全体の輸入量の約2割を占める最大の豚肉輸入国である。




資料:米国農務省(http://www.fas.usda.gov/data/livestock-and-poultry-world-markets-and-trade
注:2014年データを元に作成、数量は可食処理ベース(骨付き)。
  

 2014年の世界の鶏肉生産量は、1億1023万トン(骨付き換算ベース、FAO Food Outlook、2015年5月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、米国(1730万トン)であり、これに中国(1308万トン)、ブラジル(1269万トン)と続く。このほか、最近ではインド(373万トン)やロシア(325万トン)、アルゼンチン(205万トン)などで著しく増加している。鶏肉消費量は、米国が最大の消費国であり、人口増加に伴いインド(372万トン)、インドネシア(157万トン)なども増加している。鶏肉輸出量は、ブラジル(356万トン)、米国(331万トン)、EU28カ国(113万トン)、タイ(55万トン)の順に多く、ブラジルと米国で世界の輸出量の約7割を占める。




資料:米国農務省(http://www.fas.usda.gov/data/dairy-world-markets-and-trade
注:2014年データを元に作成、数量には水牛乳を含む。
  

 2014年の世界の生乳生産量(水牛乳含む)は、5億7192万トン(FAO Food Outlook、2015年5月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、EU28カ国(1億5125万トン)、インド(1億4050万トン)、米国(9346万トン)などであるが、インドは水牛乳が生乳生産量の約6割を占める。地域別にみると、最近では、アジアや南米の生乳生産量の増加が著しい。2014年の貿易量(輸出量・生乳換算)は7218万トンと見込まれ、その貿易率は9.2%と穀物や砂糖、牛肉、家きん肉などと比べて低い。主要輸出国(地域)は、ニュージーランド、EU28カ国、米国、豪州などである。


  
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